2010年04月26日

「自然に生きる」と言う事

♪誰かが言ってたぜ
 おれは人間として
 自然に生きてるんだと
 自然に生きてるって分かるなんて
 なんて不自然なんだろう

「吉田拓郎」の「イメージの歌」の一節だったと思います。

「自然に生きる」ってどう言う事なんでしょう?
昨日そんな事を考えるきっかけが有りました。

現代人は、人工物の中で暮らし、
本来持っている、自然な力を無くしてしまってる。
その力を取り戻そう・・・と。

「裸のサル」を思い出しました。
デズモンド・モリス著で日本語訳の初版は、1969年。アポロが月に行った年。
「人間って何?」って言う本でした。
昔の人類学者は、ジャングルの奥地に分け入って、文明に毒されない、そこで暮らす人々の生活を研究し、それが人間の本質だと言ったけど、そうかなあ?
それって、例外であって、本質は普通の人達の生活(圧倒的多数を占める、主流派の人々が共有しているありきたりの行動パターン)の中にあるんちゃうん。
そこから見える人間の本質はこうだよ。と云う本でした。

考えてみれば、蜂は蜂の巣を造り「人工物」ならぬ「蜂工物」の中で暮らしています。
蟻も又、蟻塚を造り「蟻工物」の中で暮らしています。
それは彼らにとって、ごく当たり前の「自然に生きる」と言う事です。
だから人間も「人工物」の中で暮らすことは、人間にとって「自然に生きる」事なんだと思います。

たぶん人間は、全くの手付かずの自然の中では暮らして行けないんだと思います。
生(ナマ)の自然は人間にとって、脅威そのものです。
地震や台風はもちろん、フグの毒にしても、麻薬の類にしても、全部自然の中に有ります。
「自然」=善、「人工物」=悪と単純に割り切れません。

要は、バランスなんだと思います。
上手にバランスをとって、健康で快適な生活を追及する。
(快適な生活は、快適な生活空間から)
快適さを追求する事が人間の本質であって、
人間にとって「自然に生きる」事なんだから・・・。

フラミンゴの様に上手にバランスを取って行きたいです。



Posted by OH-3 at 13:13│Comments(4)
この記事へのコメント
奥が深いでんなー。

長文のブログ、すばらしい!
私も同感ですよ。
Posted by 植松淳平植松淳平 at 2010年04月27日 23:33
有難うございます。
でも、あまり長いのもねえ~
と、思ったりしています。

そう言えば、
イメージの歌の一節に、
こんなのも有りましたっけ。

♪悲しい悲しい恋をしている俺は(寂しいでしたっけ?)
いったい誰のもの
自分じゃ言いたいのさ
君だけの俺だと
君だけの自分だと♪ 
Posted by OH-3 at 2010年04月28日 16:05
なるほどネェ〜
人工物の中で、上手にバランスを取って、健康な生活を送るか〜

これやな〜
上手い事言いますネェ〜
フラミンゴのように?
それって、ワ*タ*シ…σ(^_^;)?
Posted by 梓ママ at 2010年05月01日 23:24
梓ママさん

フラミンゴは1本足で、
押せばこけそうですが、
実は、上手なバランスの取り方で、
決して、こける事はない。
(振り子理論とか言うやつです)

超高層ビルとかの構造理論で、柳の枝の様に、
力を上手に逃がして、バランスを取る。

梓ママは、押せばそのままこけそうです。(ウソピョ~ン)
Posted by OH-3 at 2010年05月02日 02:00
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